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本多勝一『日本語の作文技術』(朝日新聞社) [本]

まあ、私も「信者」だったことありますわ。今となっては、もう「老害」とまでは言いませんが、まあ。
結局この本で説いていることは「新聞」「雑誌」といった「メディアにおける文章作法」であって、決し
て「学術論文」とか「文学」といったジャンルでは使えると限らないと思います。
著者自身も谷崎とか清水幾太郎等意識はしているようですが。
でもまあ、句読点の打ち方とか修飾の順序などは参考になります。
この本で一番考えさせられるのは、「自分が笑ってはいけない」ということでしょうか。
「ここがメイン」というところで書いている人間が感情を露にしたり、「自分に酔ったり」しないというこ
とでしょう。
今となっては、の、この著者ですが、かつて『戦場の旅』や『中国の旅』が発表当時衝撃を与えたの
は感情抜きに米兵や日本兵の残虐さを表現できたことにあるのでしょう。
民放地上波のスポーツ実況中継で戸谷・古舘氏が先鞭とされている「絶叫型」。
そのエピゴーネンの多くは「自分が酔っている」「煽ろうとする」人が多く、説得力がもう一つ、という
気がするんです。「パイオニア」はスタイルの中でも勉強はしてきたでしょうが。かえって、淡々として
いた元フジテレビの松倉氏など今聴くとすごく新鮮ですよ。

話はそれますが、百本目のトピック、よりによってというか、あまりおいしいものではなかったですね。


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