クレイジーキャッツ『これで日本も安心だ』(青島幸男作詞/萩原哲晶作曲・編曲) [雑談]
私らが生きている資本主義社会というものは、基本的にはその活動において、いかにして最大の利
潤を得るのか、ということが最大のテーマとなるわけです。
ただし、これは宇沢先生の受け売りになるのですが、医療とか介護〜先生はさらに交通もあげて
ましたか〜という人間が人間として生きるに必要な分野にまではそれを適用してはならないと
思います。
さて、社会保障というものは、政府(中央地方を問わず)や公的な機関・法人が運営すべきでしょう。
よく、「官と民」などと二分法で語られ、「官」に比べて「民」が効率的でよい仕事をしているなどと
思っている方が、最近のメディアの影響か、多いようですがそれは違いますね。
最近使われている「民」「民営化」というものは「たみ」「個人」という意味ではございません。
「私企業」、そう、つまり、ある事業を行うことにより、利潤を得ることを目的としている組織なのですね。
「官」「お役所」というのは、利潤のみでは測れない事業、社会や人間が人間として生きるに必要なこ
ともしなければいけないわけです。
ところで、日本の社会保障事業ですが、(神谷明氏の声で)「おまえはもう死んでいる」としか、言い
ようがないでしょう。 介護は民間、いや、私企業の参入を許したために、グッドウィルグルー
プのような問題が生じ、公的年金に対する信頼も運営する社会保険庁の「斜め上を行く」不祥事連
発で信頼が揺らいでおります。
ただ、年金については社会保険庁の問題だけではなく、グロスのみならず、ネットでも国際的にも
ダメ出しされております。
『日本経済新聞』(2007年6月12日付)によると、日本の公的年金の給付水準は現役時の四割弱。 経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均は現役時の七割、日本よりも水準の低い国は二つだそうです。
欧州の大陸の国は給付水準も高く、英米は民間保険の依存が高いそうです。 現在の日本国政
府は憲法第九条も問題にされていますが、第二十五条の「健康で文化的な最低限度
の生活」という条文までも豪快に拡大解釈しているのです。「汝ら臣民…。」と思っている節もあります。
自助努力分は補助、中心は公的なものであるべきではないでしょうか。
しかし、現実は…。
こんばんは
>英米は民間保険の依存が高いそうです
社会保険庁を解体し、非公務員型の日本年金機構へ移行させようという政府与党案は、将来、米英の民間保険会社への割譲を意図されたものかもしれませんね。憶測ですが。
by (2007-06-24 01:56)
>NTHAWKSさん
おはようございます。いらっしゃいませ。
かなりするどいコメントですね。
公的年金の運営を政府がしない、ということは制度が小さくなるか、存廃を
問われる可能性が出ても、政治の責任が問えませんね。
外資民間保険への割譲というよりも、外資に運用させる、可能性もありえま
すね。
ブログ拝見しました。福岡の方ですか。私は熊本の田舎者です。
by 坪井 (2007-06-24 07:39)